持ち運びが可能で、場所を選ばずにインターネットを使える「ポケットWiFi」。

自宅や外出先でパソコンを使うために、ポケットWiFiの利用を検討している方も多いと思います。

しかし中には、パソコンへの接続方法や使用方法がわからずに悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

ポケットWiFiは接続や使用自体は簡単ですが、状況や目的によって利用時の注意点が変わります。

そこで今回の記事では、ポケットWiFiの仕組みからパソコンへの接続方法、利用時の注意点までをご紹介します。

記事を読み終えるころには、ポケットWiFiの知識が身につき、自宅や外出先で快適にパソコンを利用できるようになるでしょう。

是非参考にしてください。

そもそも「WiFi（ワイファイ）」とは？

WiFiとは、ケーブルを使わずにインターネット利用を可能にした無線通信のことです。

WiFiを使えば、限られた範囲でスマホやパソコンなどの高速通信が可能になります。

WiFiの回線には以下の2種類が存在しており、回線の違いによって通信速度や通信容量も変わるのです。

• 固定回線
• 無線回線

それぞれの仕組みを順番にご説明します。

固定回線

固定回線とは、有線を自宅に引いてインターネット利用を可能にする接続方式です。

主に自宅での利用を目的としており、固定された親機がWiFiの電波を各端末へ送る仕組みみとなっています。

現在は光回線という特殊なケーブルを用いた回線が主流となっており、無線に比べて安定性が高く、通信量の上限がない点が特徴です。

無線回線

無線回線とは、有線ケーブルを使わずにインターネットの利用ができる接続方式です。

身近でイメージがしやすいものに、手軽に持ち運びできるポケットWiFiがあります。

スマホや携帯電話と同じく、WiFiの電波を発する端末が基地局（電波を中継する装置）からの電波をキャッチして通信を行なう仕組みです。

ポケットWiFiをパソコンに接続する方法

ポケットWiFiがあれば、外出先でも快適にパソコンが利用できるでしょう。

ポケットWiFiをパソコンに接続する具体的な手順は、次の3つです。

• パソコンがWiFi対応かを確認する
• ポケットWiFiのSSIDとパスワードを確認する
• パソコン側でWiFi設定をする

シンプルな作業なので、手順通りに行なえば簡単に接続できます。

WiFi機能が搭載かの確認

最初に、利用するパソコンがWiFiに対応しているかを確認しましょう。

ポケットWiFiを接続するには、パソコン自体がWiFiに対応している必要があります。

対応していれば、デスクトップ画面にWiFiのアイコンが表示されているはずです。

しかし、古いノートパソコンやデスクトップパソコンの場合、WiFi機能が搭載されていない可能性もあります。

パソコンがWiFi未対応の場合は、ポケットWiFiとパソコンをUSBケーブルで接続するか、外付けのWiFi子機を別で購入しましょう。

ポケットWiFiを利用する最初の準備として、まずはパソコンがWiFi対応しているかを確認してみてください。

SSIDとパスワードの確認

次に、ポケットWiFiのSSIDとパスワードを確認しましょう。

SSIDとは、各ポケットWiFiに割り振られている名前で、英数字にて表記されています。

一般的にはポケットWiFiの画面から確認が可能ですが、機種による違いもあるため、予め説明書を読んでおくと安心です。

また会社によっては、パスワードが手渡しの場合やメールで届く場合もあるので、メモをして大切に保管することをおすすめします。

パソコン側でのWiFi設定

最後に、パソコン側でWiFi接続するための設定を行ないましょう。

WindowsとMacで設定方法が違うので、それぞれの詳細をご説明します。

Windowsの場合

Windowsでは、以下の3つの手順でWiFi接続を行います。

▼手順1：タスクバー・設定画面からWiFi対応をオンにする

マウスを画面下に動かすとタスクバーが表示されるので、右側にあるWiFiマークをクリックしてWiFiをオンにしましょう。

見つからない場合は、設定画面を開いて「ネットワークとインターネット」の項目をクリック。

WiFiをオンにした後に、真下の「利用できるネットワークの表示」をクリックしてください。

▼手順2：使用するSSIDを選択する

利用可能なSSIDの一覧が表示されるので、自分が利用するSSIDを見つけてクリックします。

▼手順3：選択したSSIDのパスワードを入力する

接続をクリックするとパスワードの入力画面が表示されるので、確認したパスワードを入力して接続は完了です。

Macbookの場合

使用するパソコンがMacの場合、以下の3つの手順でWiFi接続を行います。

▼手順1：メニューバー・アップルメニューからWiFi対応をオンにする

画面上のメニューバーから右側にあるWiFiマークをクリックし、WiFiをオンにしましょう。

または、画面左上のアップルメニューから「システム環境設定」をクリックし、「ネットワーク」を開きます。

左側にあるWiFiを選び、画面内の「メニューバーにWiFiの状況を表示」をチェックした後に適用ボタンをクリックしてください。

▼手順2：使用するSSIDを選択する

WiFi機能がオンになれば、Windowsと同様にSSIDの一覧が表示されるので、目的のSSIDを選択します。

▼手順3：選択したSSIDのパスワードを入力する

表示された画面にパスワードを入力すれば、接続完了です。

パソコンの利用シーン別の必要速度一覧

パソコンの利用方法によって、ポケットWiFiにかかる通信速度も変わっていきます。

通信速度の単位は「bps」で表され、必要な数値が足りていないと正常にインターネットの利用ができません。

用途に合わせて通信速度は変わるので、利用シーン別の速度をご紹介します。

①WEBサイトの閲覧

WEBサイトの閲覧で必要な速度は100Kbps～10Mbpsほどです。

テキスト中心のサイトやSNS閲覧なら1～3Mbpsほどで問題ありません。

しかし、画像が多いサイトでは3～10Mbpsほどの速度が必要になるので、一つの目安として覚えておくと便利です。

②動画の視聴

パソコンで動画を視聴する際に必要な通信速度は、5〜25Mbpsほどです。

動画視聴の通信速度は、サイトの種類や視聴時の画質によって変わります。

たとえば、YouTubeなら画質によって0.7〜20Mbpsと速度に幅があり、HuluやNetflixなどは6Mbpsもあれば高画質の動画視聴が可能です。

動画の視聴は比較的多くの通信速度を必要としますが、30Mbpsほどの速度があれば余裕をもって閲覧できるでしょう。

③ビデオ通話

使用するツールによって変わりますが、ビデオ通話にかかる通信速度は128Kbps〜10Mbpsほどになっています。

複数人での通話や高画質の設定を行なうと、それだけ求められる速度も上がるので注意が必要です。

④オンラインゲーム

オンラインゲームは送受信するデータの容量が多く、30〜100Mbpsの通信速度が必要です。

高画質なものや動きの激しいゲームのプレイには、100Mbpsの通信速度を目安にすると良いでしょう。

基本的に100Mbpsの通信速度は、現在のポケットWiFiなら出るようになっているので心配はありません。

パソコン接続しても速度が遅い時の原因

ポケットWiFiを利用していても、パソコンの通信速度が遅くなる場合があります。

速度が遅くなる原因は、大きく分けると以下の2つです。

• 端末本体に問題がある
• 利用環境に問題がある

それぞれ順番に解説します。

①端末本体に問題がある

一つ目の大きな原因は、ポケットWiFiの端末側に問題があることです。

問題の可能性として、以下の3つが考えられます。

• 端末の不具合や設定による問題
• 接続している端末が多い
• 通信制限がかかっている

端末の不具合等

なかなか通信が繋がらない場合、端末の不具合や設定に問題があるかもしれません。

ポケットWiFiが故障している場合もありますが、パソコンやスマホなど接続先の端末に不具合がある可能性もあるのです。

また、ポケットWiFiの設定が省電力モードになっている場合も通信速度は下がります。

省電力モードは、バッテリーの消費を抑えるために電波の制限を行なっているので確認しましょう。

接続の端末台数

ポケットWiFiに繋がっている端末が多すぎる場合も注意が必要です。

一度に接続できる端末の数には制限があるため、複数の端末が同時接続することで通信速度は遅くなります。

家族も合わせて、パソコンやスマホが同時接続されている場合は注意しましょう。

通信制限の影響

通信容量の上限を超えて、ポケットWiFiに通信制限がかかっている問題も考えられます。

契約するプランによって、1カ月あたりの通信容量は制限されるため、上限を超えると通信速後は遅くなってしまうのです。

無制限プランでなければ、高画質な動画の視聴やゲームの長時間プレイにより、通信容量はすぐに上限を超えてしまいます。

ポケットWiFiの本体から通信容量を確認できるので、速度が遅いと感じる場合はチェックしましょう。

②利用環境に問題がある

二つ目の大きな原因は、ポケットWiFiの利用環境による問題です。

ポケットWiFiの速度は周囲の環境によって変わるため、問題には以下の3つが考えられます。

• 対応エリア外にいる
• 障害物によって電波がさえぎられている
• 電波干渉による速度低下

対応のエリア外

ポケットWiFiの通信速度が遅いと感じる場合は、対応エリア外で利用している可能性があります。

ポケットWiFiは機種によって対応エリアが決まっており、どんな場所でも快適に通信できるわけではないのです。

出張や旅行先など、いつもと違う環境で利用する場合は、電波状況が悪くなる可能性もあるので覚えておきましょう。

障害物等の影響

ポケットWiFiが繋がらない場合、障害物によって電波がさえぎられている可能性もあります。

コンクリートや鉄などは電波をさえぎりやすいので、ビル等が密集しているエリアでは通信速度が遅くなるのです。

また、端末同士の距離が離れていると間をさえぎるものが増えるので、利用場所によっては電波が届きにくくなってしまいます。

電波干渉の影響

利用場所による問題でもう一つ考えられるのは、電子機器どうしの電波干渉です。

ポケットWiFiは主に2.4GHzの周波数帯が使われており、他に同じ周波数帯の電子機器がある場合は速度低下の原因になります。

他のWiFiや電子レンジなど、周りに2.4GHzの周波数帯を発している電子機器が多いほど電波干渉は起こりやすくなるのです。

パソコン接続時の速度が遅い時の対処法

パソコン接続時の速度が遅い場合は、前述した「端末の問題」と「利用場所の問題」に対処する必要があります。

問題に対する対処法は、以下の4つです。

• ポケットWiFiの不具合を解消する
• 通信容量を増やす
• 利用環境を変える
• 周波数帯を変えて電波干渉を防ぐ

是非対処法を実践していただき、ポケットWiFiで快適にパソコンを利用してください。

WiFiの不具合を解消する

ポケットWiFiに多数の機器を同時接続している場合は、主要な機器以外の接続を切りましょう。

接続機器の数を減らせば端末の負担も減り、回線の混雑を避けられるはずです。

またポケットWiFi本体や、接続先の端末を再起動することで回線がスムーズに繋がる場合もあります。

改善されない場合は、ポケットWiFiやパソコンの故障も考えられるため、それぞれのサポートセンターに問い合わせてみましょう。

通信できる容量を増やす

通信制限がかかった場合は、容量の追加購入で速度が回復します。

容量の追加購入では料金が割高になるので、追加する容量と金額を事前に確認してみてください。

また、通信量が上限を超えないように、日頃から使用量も把握しておきましょう。

利用する環境を変更する

環境に問題がある場合は、通信状況が悪い場所を避け電波状況を改善しましょう。

利用している機種の対応エリアをホームページで確認し、対応エリアから離れすぎない・対応エリアまで移動するといった対策を取ってみてください。

また障害物によって電波が届いていない場合は、周りの物を減らす・端末同士を近づけるだけで問題を解決できる場合があります。

通信が遅いと感じたら、電波状況を改善するために利用環境を変え、通信速度を回復させましょう。

周波数帯を変更してみる

電波干渉によって速度が遅い場合は、ポケットWiFiの周波数帯を変更してみてください。

WiFiの周波数帯には2.4GHzと5.0GHzがあるので、ポケットWiFiの周波数帯を5GHzに変えれば、電波干渉をなくせる可能性があります。

周りに他のWiFiや電子レンジがある場合は、利用中のポケットWiFiを5GHzに切り替えて改善を図りましょう。

セットキャンペーン等は利用すべきか？

ポケットWiFiには、購入時にパソコンやタブレットがついてくるセットキャンペーンが存在します。

料金が割引されてお得といわれているセットキャンペーンですが、利用はおすすめできません。

なぜなら、セットキャンペーンの多くは、ポケットWiFiの利用料金が通常時より高く設定されているからです。

セットキャンペーンを利用する際の料金は、会計時の瞬間だけ安くなりますが、そのあと継続的に支払う月額料金は多くなります。

そのため一見安くなったように見えるセット割は、長期的にみるとセットで買ったパソコンやタブレットの代金を分割で払う形になっているのです。

また、ポケットWiFiは購入時に契約期間が設けられるため、期間を満了しなければ違約金が発生します。

したがって途中解約でも高い料金がかかるので、セットキャンペーンを利用する際は本当にお得になるかを慎重に判断する必要があるのです。

判断が難しい場合は、ポケットWiFiとパソコンの購入は別々で検討してみてください。

パソコン接続におすすめのポケットWiFi

今回の内容でパソコンを快適に利用するための知識が身につき、実際にポケットWiFiの契約を検討している方もいると思います。

しかし、ポケットWiFiは種類が豊富なため、どれを選べばいいかわからない方も多いのではないでしょうか。

基本的に最新のポケットWiFiは通信速度の面ではあまり優劣がつかないため、心配はいりません。

また、通信容量が大きいプランは魅力的に見えますが、総務省が調査したデータでは、実際に1カ月で使う平均通信容量は一人あたり約7GBとされています。

そのため、ポケットWiFiを選ぶ際は「料金」「対応エリア」を重視してみてください。

最後に、あなたがポケットWiFiの契約で失敗しないよう、料金と対応エリアの面からおすすめできる「TripWiFi」をご紹介します。

バランスが取れたポケットWiFiなので、是非参考にしてみてください。

基本料金が無料で使える

TripWiFiは基本料金が無料のため、月額料金がかかりません。

料金が発生するタイミングは、端末の購入時と通信容量をチャージする時のみなので、自分で使う容量を決められる分、料金をコントロールできる点が魅力です。

国内利用のプランは、1GB500円・3GB980円・7GB1,980円の3つから選べます。

容量を使い切った際の自動課金がなく、必要な容量だけ購入できるので無駄なお金をかけない点で安心して利用できるでしょう。

また、Trip WiFiはレンタルWiFiのように契約期間や解約手数料がありません。

海外の旅行や出張で、毎回レンタルWiFiを契約している方におすすめといえます。

話題のクラウドSIM採用

Trip WiFiはクラウドSIMの採用によって、どこにいてもインターネットを快適に利用できます。

クラウドSIMが利用する場所によって自動で回線を最適化するので、通信対応エリアで悩む心配がないのです。

従来のポケットWiFiは、キャリアによってSIMカードが異なるため、契約したキャリア回線でしかインターネットを使えませんでした。

しかしTrip WiFiは、クラウドSIMがマルチキャリアに対応しているので、常に安定した通信速度が期待できます。

海外・国内問わずに電波が繋がりやすいTrip WiFiは、パソコンを快適に利用したい方にとって非常におすすめといえるでしょう。

ポケットWiFiを検討されている方は、こちらの記事も参考にTrip WiFiの実力を確かめてみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか？

今回は、ポケットWiFiを使ったパソコンへの接続方法や利用時の注意点までをご説明いたしました。

パソコンへの接続自体は簡単ですが、利用シーンや利用環境によって通信速度が変わることがわかっていただけたと思います。

ポケットWiFiを使って快適にパソコンを利用するには、どんな利用環境でも安定して通信速度を保つ必要があるのです。

最後にご紹介させていただいたTrip WiFiなら、その場の電波状況に合わせて最適なキャリア回線を選んでくれるので、通信速度が安定します。

また、基本料金が無料で必要な容量だけ購入すればいいため、使用時にしか料金がかからないのは嬉しいポイントです。

新しくポケットWiFiの契約を検討している方は、是非Trip WiFiを使って快適な利用環境を作ってみてください。