プライベートでの連絡ツールや、ゲームや読書などの娯楽だけでなく、仕事をこなすうえでもなくてはならない存在となったインターネット。
そんなインターネットを、自宅だけではなく外出先でも利用でいるのが「ポケットWiFi」です。
街中のフリーWiFiも増えてきていますが、自分専用のポケットWiFiを利用している方も多いでしょう。
さて、そんな便利で画期的な存在であるポケットWiFiですが、利用していると以下のような不安が湧いてきたことはありませんか?
- どこにいても繋がるのは便利だけど、セキュリティ面は問題ないか?
- 通販サイトやアプリで利用する、IDやパスワードが覗かれていないか?
- 自分が利用しているポケットWiFiの電波を、勝手に使われていないか?
便利な世の中になればなるほど、ニュースでよくみる「情報漏洩問題」。
自分には関係のないことだと思っていても、利用しているポケットWiFiの設定次第では、被害者になる可能性は大いにあります。
状況によっては、自分の大切なプライバシーや、知らないところで犯罪行為に巻き込まれてしまい、大変な状況になってしまうことだってあります。
脅すわけではありませんが、自分の身を守るためには知識を備える必要があります。
とはいえ、どうすればポケットWiFiを安全に使用できるのかわからない方が大半でしょう。
そこで今回は、ポケットWiFiのセキュリティ対策をしなかったことによるリスクや、設定すべきセキュリティ対策をご紹介させていただきます。
是非、最後まで目を通して快適で安全なポケットWiFiライフをお過ごしください。
目次
ポケットWiFiの安全性とリスクは?
ポケットWiFiのセキュリティ対策をしなかった場合、どんなリスクが起こりえるのでしょうか?
いまいちピンとこない方もいらっしゃると思いますので、以下の4つを記載させていただきます。
- 使用端末とポケットWiFiの通信内容を見られてしまう
- ポケットWiFiの電波を無断で第三者に使われてしまう
- 犯罪行為や不正行為などの事件に巻き込まれてしまう
- ポケットWiFiを通して謎のウイルスに感染してしまう
どれもゾッとするような内容ですが、これらのことはきちんとセキュリティ対策を行なっていれば未然に防ぐことができます。
では、具体的にはどういったことなのか以下で確認してみましょう。
リスク①:通信内容
まず一つめは、「使用端末とポケットWiFiの通信内容を見られてしまう」というリスクについてお話しいたします。
使用端末とは、ポケットWiFiに接続しているパソコンやスマートフォン、タブレット端末などを指しています。
実は、皆さんが思っているよりもずっと簡単に、ポケットWiFiでやり取りしている内容を盗み見ることは可能です。
データ通信の内容を盗み見ようとしている人は、悪意をもっていることがほとんどです。
盗み見ることが可能と聞くと恐ろしいですが、多くの場合は通信を「暗号化」処理しているため非常に難解です。
ただし、暗号化されていないものや簡単な暗号、古い形式の暗号であればいとも簡単に解読されてしまうこともあります。
できるだけ、「暗号化」処理が最新のポケットWiFiを選びましょう。
リスク②:無断使用
次に、「ポケットWiFiの電波を無断で第三者に使われてしまう」というリスクですが、いわばタダ乗りされてしまうといったケースです。
ポケットWiFiを利用するには、「SSID」と「パスワード」を設定し、入力する必要があります。
この2つが漏洩してしまうと、ポケットWiFiの通信圏内にいれば無断で電波を利用することができます。
基本的に、ポケットWiFiを利用するためには、三大キャリアであるdocomoやau、Softbankといった携帯会社。
もしくは独自にポケットWiFiを販売している通信事業者と契約を交わし、発行されたSIMカードを差し込んで使用していると思います。
その契約内容は、「月に○○GBまで使用可」といった上限を設けたものが大半です。
この上限は、ネットワークの品質の維持や公正な電波利用の観点から設けられており、到達してしまえばその月は利用制限がかかってしまいます。
自分の為に契約した通信量を、知らぬ間に知らない誰かにすべて使われてしまっていたらどうでしょう。
月額費用だけ払うハメになり、翌月まで速度制限がかかりポケットWiFiは使い物になりません。
こういった事態を防ぐためにも、人にむやみに教えたり、また「SSID」や「パスワード」を設定しないという行為をしたりするのは止めましょう。
リスク③:巻き込み
そして、「犯罪行為や不正行為などの事件に巻き込まれてしまう」というリスク。
知らない間に不正行為や犯罪行為に利用され、巻き込まれてしまうケースも実際にあります。
- 他人に成りすましてメッセージやSNSを覗く
- 掲示板などの複数の人目につく場所に犯罪予告を書き込む
- 名誉棄損、プライバシーの侵害にあたることを送りつける
などといった犯罪行為を、ニュースで耳にしたことはありませんか?
インターネットを利用した犯罪では、通信元のIPアドレス(利用している機器に割り振られる、いわば住所のようなもの)を解析し、犯人を見つけ出す手法が多いです。
何かの犯罪行為が起きた時、あなたのポケットWiFiが利用されていたら大変です。
解析された場合に、犯罪を犯した一人として疑いをかけられてしまう恐れがあるからです。
リスク④:ウイルス
最後は、「ポケットWiFiを通して謎のウイルスに感染してしまう」というリスクをご紹介します。
こちらは、使っている間にポケットWiFi本体がウイルスに感染してしまうといったケースです。
パソコンやスマートフォンを利用していると、「ウイルスに感染してしまった」と困っている人を見かけるかと思います。
他人事のように考えている方も多いですが、実はポケットWiFiを狙ったコンピューターウイルスも存在します。
コンピューターウイルスと聞くと、パソコンやスマートフォンだけだと思われている方が多いだけに、その隙を突いたウイルスですよね。
ポケットWiFiがウイルスに感染したままデータ通信を行なってしまうと、利用している通信端末にも感染してしまう可能性があります。
ポケットWiFiのセキュリティ対策!
上記の項目で、ポケットWiFiのセキュリティが甘いと沢山のリスクがあることを知っていただけたかと思います。
そして、リスクの話を聞いてしまうと、「ポケットWiFiは危険なんだ」と不安になってしまった方もいるかもしれません。
しかし、結論からいうと、これから紹介するセキュリティ対策を行なっていれば、かなり高い確率でリスクを回避することができます。
以下では、ポケットWiFiに実際されているセキュリティ対策をご紹介させていただきます。
対策①:暗号化方式
パソコンやスマートフォンなどの端末とポケットWiFiは、無線でデータ通信を行なっています。
そして、このデータ通信には前述した「暗号化」という処理が行なわれています。
通信の暗号化とは、「どのようなサイトで、どのような内容を入力したか」というのを、複雑に変換することを指します。
この「通信の暗号化」にはいくつか種類があり、ポケットWiFiで利用されているのは次の4つです。
- WEP
- WPA
- WPA2
- WPA3
「WEP」は、WEPキーという暗号化キーを使用した暗号化方式です。
安全性は一番低く、最新機種では選択できない場合もあります。
次に、「WPA」ですが、こちらは別名「TKIP」ともいわれています。
WEPの弱点を補って通信を解読しにくくしたものです。
「WPA2」は、別名「AES」とも呼ばれ、WPA(TKIP)にさらなる改良を加え、よりセキュリティを強固にしたものです。
最後に、「WPA3」ですが、WPA(TKIP)やWPA2(AES)で発見された脆弱性をカバーする仕組みが追加されたもので、最新機種に設定されていることが殆どです。
いうまでもなく、安全性が高い「WPA2(AES)」もしくは「WPA3」を選ぶといいでしょう。
対策②:ID と PASS
ポケットWiFiには、「SSID」と「パスワード」が設定されています。
簡単に説明しますと、SSIDが端末固有名称のようなもので、パスワードはそれに対応した鍵のようなものです。
このSSIDとパスワードが一致しなければ、ポケットWiFiに接続ができないようになっています。
そのため、むやみに人に教えないようにするのが一番です。
自分でできるセキュリティ対策方法
ポケットWiFi側で行なわれているセキュリティ対策について、不満を覚えている方もいるでしょうか?
基本的には、「暗号化」と「SSID」「パスワード」により安全に利用することができますが、セキュリティを向上させることも可能です。
手間はかかりますが、より安全にポケットWiFiを利用したいという方に向けて、以下にてご紹介させていただきます。
向上①:定期的変更
ポケットWiFiに設定している「SSID」や「パスワード」は、初期状態ではメーカー名や機種名が含まれていることが殆どです。
そのため、初期状態のままでは、推測である程度特定できる可能性があります。
何も考えずに利用している方が多いかとは思いますが、これはとても危険な状態です。
もし今まで変更したことがないという方は、今すぐに変更するのがおすすめです。
また、定期的に両方を変更すると、セキュリティ対策も向上するでしょう。
ただし、特定されやすい数字の並びなどは避けてください。
パスワードの使いまわしもあまり推奨できませんので、以前使用していたSSIDやパスワードを設定するのはやめておきましょう。
※レンタルポケットWiFiの場合、契約会社によっては変更ができないこともあります。
向上②:定期的更新
パソコンやスマートフォンには、OSと呼ばれる基本プログラムがありますが、ポケットWiFi自体にも「ファームウェア」と呼ばれる基本プログラムが存在します。
ファームウェアにも、パソコンやスマートフォンのOSと同じように定期的な更新データの配信があります。
OSの更新と同じで、不具合修正としてセキュリティ対策が含まれていることもあるので、定期的に更新しましょう。
ポケットWiFiのセキュリティを、常に最新の状態にしておくことでセキュリティの向上を図れます
向上③:サイト接続
インターネットの中には、様々なサイトが存在しています。
情報を得るためにとても便利な分、その考えを悪用してウイルスに感染させたり、ワンクリック詐欺を行なっている会社。
また、悪質なサイトへ誘導してくるサイトなど、怖いサイトも沢山あります。
自分の端末やポケットWiFiを危険に曝さないように、安易にアクセスすることは控えたほうが無難です。
また、データの盗み見や改竄などがされにくくなっている「SSL認証」が適用されているサイトを選んでアクセスすることも大切です。
「https://」から始まるサイトであれば、SSL認証済みのサイトです。
向上④:対策ソフト
様々な対策を施していても不安が残る場合、ウイルス対策などのセキュリティソフトを導入するのもおすすめです。
パソコンやスマートフォンといった通信先の端末にも導入しておくと、万が一のことにも対応できて安心でしょう。
ポケットWiFiの場合であれば、「VPN」を利用するのがおすすめです。
VPNとは、一般的なインターネット回線を利用して作られている「仮想のプライベートネットワーク」のことを指します。
つまり、インターネット上に仮想的な専用回線を設定してセキュリティ対策を行なってくれるのです。
無料のものから有料のものまで様々ですが、初期設定で取り入れられている場合があります。
セキュリティが優秀なポケットWiFi
ここまで、
- ポケットWiFiのセキュリティについて
- セキュリティ対策不備で起こるリスク
- 自分自身でのセキュリティ対策の方法
について、各項目ごとで詳しくご紹介させていただきました。
ですが、そもそも、「優秀なセキュリティ対策を行なっているポケットWiFi」があればいいのにと考えている方もいるはず。
そんな方におすすめしたいのが、「Trip WiFi」です。
最初にWiFi端末を購入するポケットWiFiなので、一度購入してしまえば好きな時に好きなだけGBをチャージして利用できるという優れものです。
国内プランであれば、以下の3つのプランからGBをご購入いただけます。
- 1GB:500円
- 3GB:980円
- 7GB:1,980円
容量を超えてしまった場合は、専用アプリからチャージして続けて使うこともできます。
利用開始時にポケットWiFiの設定をしておけば、利用するごとに毎回手続きも必要ありませんし、余計な費用がかかることもありません。
また、プランは全部使いきりなので、利用していない間にも基本料金が発生することはありません。
たまにしかポケットWiFiを利用しないという方でも、購入を検討しやすいでしょう。
インターネット回線は、「クラウドSIM」を利用したマルチキャリアなので、国内外問わず快適に利用することができます。
海外利用時も使いきりの料金プランなので、キャリアプランのように高額にならず、経費を抑えることができるのも嬉しいポイントではないでしょうか?
大事なセキュリティ対策の面では、VPN接続ができるうえ、中国周遊プランでは初期からVPNが設定されています。
中国本土で行なわれている金盾(Great Firewall)を回避できるのも、魅力的の一つです。
利用しやすくセキュリティ対策も万全な「Trip WiFi」が気になった方は、是非一度公式サイトを覗いてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
自宅でも外出先でも、気軽にインターネットを利用できる便利な「ポケットWiFi」。
とても便利な分、一歩間違えれば危険とは隣り合わせです。
そのため、セキュリティ対策は過剰なくらいに行なっておくほう安全だということがわかりました。
インターネットが生活の一部となった今、あなたの大事なパソコンやスマートフォンには、大切な情報が沢山入っているかと思います。
現実的には、セキュリティ上の問題が起こることは少ないですが、用心するに越したことはありません。
どの対策方法も、設定しようと思えば簡単にできるものばかりです。
まだ何もセキュリティ対策を行なっていない方は、今からでも設定しておくのをおすすめいたします。