インターネットが生活インフラとなった今、インターネットに繋がる機器も多様になっています。
古くはアナログ電話回線のADSLから始まり、光回線、WiFi、SIMカード、クラウドWiFiなどたくさんのネットワーク機器があります。
最近では新しい技術(クラウドSIM)を使ったクラウドWiFiの魅力に気づいた方々がクラウドWiFiに乗り換えるケースが増えています。
しかしながら、新しい技術ゆえにポケットWiFiとの違いやそもそもクラウドWiFiとは何?というようにクラウドWiFiの特徴を詳しく知らない方も多いようです。
そのため、
- クラウドWiFiについて
- クラウドWiFiのメリットやデメリット
- ポケットWiFiの違い
- おすすめのWiFi
など、今回の記事で詳しくご紹介させていただきます。
最後まで読んでいただければ、クラウドWiFiの特徴やポケットWiFiとの違い、おすすめのWiFiなどを知ることができますので是非最後まで読み進めてくださいね。
目次
クラウドWiFi(クラウドSIM)
クラウドWiFiという言葉は最近よく聞くけど、実際にどういう機器なのかイメージできない方は、まずクラウドWiFiの仕組みを知っておきましょう。
クラウドWiFiは、光回線やポケットWiFiなど既存のネットワークのデメリット部分を解決するとても画期的な仕組みです。
特に、これからクラウドWiFiの契約を考えている方や、光回線にしようか、ポケットWiFiにしようか迷っている方はぜひ注意深く読んでみてもらえると嬉しいです。
まず、クラウドWiFiとは、次世代型通信技術であるクラウドSIMを使ったポケットWiFiのことを言います。
2019年頃から徐々にサービスも増え始め、それに伴って利用者も増えています。
クラウドWiFiのベースは、クラウドサーバ上に保存されている世界各地のSIM情報です。
そして、WiFi端末にはクラウドサーバに現在地を知らせるSIMカードが装着されています。
このSIMカードが、クラウドサーバに現在地の位置情報を送ります。
その位置情報から最適なSIM情報を探し出してWiFi端末に送り返すことで、常に安定的にインターネットに繋がる仕組みを実現しています。
クラウドWiFiの気になるメリット
新しい技術を使って実現した次世代型のWiFiがクラウドWiFi。
では実際にクラウドWiFiを使うと、どんないいことがあるのでしょうか?
利用を検討している方にとって気になるところでしょう。
新しい技術とはいえ、メリットがなかったらわざわざ使わないですからね。
次の項目では、クラウドWiFiを使うとどんな良いことがあるのか、クラウドWiFiのメリットをご紹介いたします。
最適なキャリア回線
クラウドWiFiでは、最適なキャリア回線が常に使えるので通信が安定しやすいです。
クラウドWiFiの項目で説明した点を思い出してみましょう。
クラウドWiFiは現在地の情報を基にクラウドサーバが最適なSIMカードの情報を送ってインターネットを利用するサービスです。
日本だと「4つのキャリア回線※」が利用可能ですが、その中から最も適した回線をクラウドサーバが自動で選んでくれます。
*4つのキャリア回線(docomo、au、softbank、rakuten)
例えば、docomo回線が混雑していたらau回線を選ぶなど、その日、その時で適している回線は変わってくるので、都度、状態に応じて自動的にクラウドサーバが選んでくれます。
そのため、ユーザーはどのキャリア回線を使っているかなどを気にすることなくいつでも快適にインターネットを利用することができます。
WiFiは通信が不安定なエリアに入ってしまうと繋がらないことがほとんどですが、クラウドWiFiは不安定なエリアの中でも最適な回線を選び出してくれるのでとても安定した通信が期待できます。
この画期的な仕組みは、日本中どこでも実現します。
東北の山間部エリアと東京の港区では、基地局などの関係により最適なキャリア回線は異なるかもしれませんが、クラウドWiFiはその場所でベストな回線に繋いでくれます。
4つのキャリア回線※と書いていますが、これはクラウドWiFiによって異なります。
契約するクラウドWiFiによっては、3つのキャリア回線が対象の場合もあります。
海外旅行先にも最適
クラウドWiFiが使えるのは、国内だけだと思っていませんでしょうか?
もちろん、国内も複数のキャリア回線をフル活用でお楽しみいただけますが、クラウドWiFiは海外でも同様に利用することができます。
海外に行く場合、今までは空港で海外利用が可能なWiFiをレンタルして海外でインターネットを楽しむことが多かったと思います。
しかし、これだと離陸前の時間がない中でWiFiを借りる手続きも発生しますし、手続き待ちで混雑している場合もあります。
また、海外から日本に帰国してすぐにレンタルWiFiの返却手続きをしないといけないのも面倒ですよね。
ですが、クラウドWiFiなら普段使っているクラウドWiFiを何の手続きもなく、そのまま海外に持っていき、インターネットの利用ができます。
海外に仕事で出張に行く方や、海外旅行が好きな方にはとてもおすすめです。
今までWiFiなしで海外を楽しんでいた方も、これを機にクラウドWiFiを検討してみてください。
今はインターネットで情報を得るのが当たり前の時代なので、必要な情報のほとんどがインターネットでゲットできます。
お得なお店や面白いアクティビティなどは本よりもインターネットの方がタイムリーですし、詳しく調べることができます。
また、旅行先の治安情報などもインターネットで調べられるので初めて訪れる国でも安心して旅行を楽しむことができます。
「フリーWiFiが飛んでいるからそれを使えばいいや」
と思っている方も多いかもしれませんが、フリーWiFiは通信が不安定なケースが多いので思うようにインターネットが使えず、利用できる場所も限られています。
フリーWiFiありきで旅行に行って、実は使えなかったというケースもよくあります。
なので、フリーWiFiは使えたらラッキーというぐらいに思っておいた方がよさそうです。
以上のことを踏まえれば、国内で契約したクラウドWiFiをそのまま海外でも利用するほうがコストや利便性を考えるとお得なのではないでしょうか?
クラウドWiFiが、海外旅行へのお供になる日も近いでしょう。
月額の料金が経済的
クラウドWiFiは、世界中で使えて通信も安定するなどメリットが多いWiFiなのに月額料金が安いのでとても経済的です。
クラウドWiFiは、今流行の「UQWiMAX」や「Y!mobile」などのポケットWiFiと比較しても安価に利用できます。
「UQWiMAX」は3,880円で「Y!mobile」は4,380円が月々の費用ですが、ポケットWiFiはほとんどが3,000円~3,500円ほどで利用できます。
「UQWiMAX」や「Y!mobile」は月間通信容量が原則で無制限ですが、3日で合計10GB以上のデータ通信を行なうと速度制限がかかってしまいます。
一方でクラウドWiFiは、ほとんどが月100GBプランです。
商品によっては、150GBや200GBを超えるプランもありますが、8割ぐらいのプランが100GBを提供しています。
100GBが十分な容量なのか、足りない容量なのかですが、これに関しては総務省のデータが参考になります。
あくまで平均値ですが、日本人の月々の平均通信容量は約7GBという統計データが令和2年3月に総務省から発表されました。
統計データの平均値、7GBから考えると月に100GBは十分すぎる容量ですね。
そのため、クラウドWiFiの平均月額料金が3,000円~3,500円なのはかなりお得といえます。
1つのクラウドWiFiに繋ぎ、皆でシェアしながら利用すれば家族で月々の通信料金が3,000円~3,500円となるといった点も経済的です。
設定や手続きが簡単
クラウドWiFiは、設定や手続きが簡単で手元に届いたらすぐに使えるようになります。
電源のオンやオフ、電池残量の確認などの簡単な操作だけなので誰でもすぐに使いこなせるようになるでしょう。
細かい、複雑な設定などは一切ありません。
次世代技術なので難しそうに感じている方も多いかもしれませんが、操作はポケットWiFiと基本的に同じで、数時間使えばどなたでも使いこなせるようになるはずです。
電源を入れるだけで、すぐにルーターの役割となります。
さらに、オンライン購入後にすぐにクラウドWiFiを発送してくれる会社が多いため、注文から数日で指定の場所に届きます。
クラウドWiFiのデメリットとは?
このように、クラウドWiFiはどこでも使えて、安価で設定が簡単という沢山のメリットがありますが、クラウドWiFiにも少なからずデメリットがあります。
ただし、致命的なデメリットではありませんし、また常に生じるのではなく、時々生じる事象のため特に気にならないかもしれません。
また、購入するクラウドWiFiによっては一度も生じないかもしれません。
ですが、念のためクラウドWiFiで起こる可能性がある事案を頭に入れておきましょう。
不具合や故障の恐れ
クラウドWiFiに限ったことではありませんが、IT機器のような精密な機器は故障をどうしても避けることはできません。
精密な機器はそれ自身には問題がなくとも、その危機に使う部品の一部が破損していただけで故障の原因になってしまいます。
クラウドWiFiも精密な機器なので、このようなことは起こりえます。
端末からクラウドWiFiにうまく接続できなかったり、電源が入らなかったりなどです。
大抵の事象は、クラウドWiFiを再起動すれば直ることが多いのですが、中には不可逆的な不具合が起こってしまうこともあります。
クラウドWiFiを販売している事業者側がサポート体制を整えているはずなので、クラウドWiFiの調子が悪くなったら各社のホームページから問い合わせてみましょう。
キャリア回線の乱れ
クラウドWiFiの良いところは、その位置情報から最適なキャリア回線を使用できることです。
しかし、ごく稀に最適ではない回線に繋がってしまうことも考えられます。
Softbankよりもdocomo回線の方が安定しているエリアでsoftbankに繋がってしまうなどです。
とはいえ、最適じゃない回線だったとしても問題なく動く回線に割り当てているため気になることもないでしょう。
これは「移動通信システム※」の選択でも、同様の事象が起きる可能性があります。
*移動通信システムとは、国際規格を順守した仕組みのことで、3Gや4G、5Gなどのことを指します。
2021年2月現在、通信ネットワークの主流は4Gですが、時々3Gに繋がってしまうときがあります。
自分のスマホでも「あれ、なぜか3Gに繋がっている」ということが時々ありませんでしょうか?
3G回線の通信速度は1Mbps~14Mbps程度なのでメールぐらいは送信できますが、今の若者がよく観る動画や画像の送受信などは難しくなります。
かなりレアなケースですし、時間がたてば4Gに再接続されるので大きな心配はいりませんが時々3G回線を拾ってしまうことがありえます。
売り切れになる場合
クラウドWiFiが売り切れになってしまうことがあり、購入したくても購入できないことがあります。
クラウドWiFiのメリットに気づいた人が増えたので購入増から売り切れになるケースも増えています。
特に、最新版のクラウドWiFiは購入できないケースがよく見受けられます。
最新版のクラウドWiFiは、U3という端末を使用しています。
U3は前世代版と比べると様々なメリットがあります。
- 端末本体の重量が軽くなった
- WiFiの同時接続台数が増えた
- スマホの充電器でWiFiの充電がしやすくなった
など、このメリット欲しさにクラウドWiFi購入者が増えて、クラウドWiFiを購入したくても購入できない可能性があるでしょう。
現在クラウドWiFiの購入を検討している方は、早めにご購入手続きをしたほうが良いかもしれませんね。
ポケットWiFiと一体何が違うの?
クラウドWiFiの説明をしてきたので、クラウドWiFiがどういった製品かということは理解できたでしょうか?
クラウドWiFiとよく比較されているWiFiに「ポケットWiFi」があります。
インターネット接続の機器を探していると、ポケットWiFiという言葉は頻繁に登場しますよね。
実際、ポケットWiFiとクラウドWiFiの違う点を厳密に理解できている方は少ないです。
中には、それぞれの違いを把握せずに契約してしまっているケースが散見されます。
WiFiは自分のライフスタイルにマッチした機器を選んだほうがお得に使えますので、どちらを選べばよいかわからない方のためにそれぞれの特徴を以下で比較していきます。
回線の固定と自動化
クラウドWiFiは、説明した通りクラウドSIMを使ったWiFiなので、位置ごとに最適なキャリア回線を探し出します。
そのため、都度ベストな回線を使うことができます。
場所によってはdocomo回線だったり、au回線だったりでSIM情報が登録されているクラウドサーバが自動で回線を選定してくれます。
一方で、ポケットWiFiのキャリア回線は固定です。
〇〇ポケットWiFiなら△△キャリア回線というように決まっているので、回線を自由に選ぶことはできません。
そのため、契約したポケットWiFiのキャリア回線が不安定なエリアでは、インターネット接続が不安定になります。
さらに、ポケットWiFiにはフリーSIMのポケットWiFiといったものがあります。
フリーSIMのポケットWiFiは、SIMを自分で選択するポケットWiFiで、ポケットWiFi購入時にSIMは紐づいていません。
ただし、SIMを選ぶことができるとはいえ、結局いずれかのSIMを選ぶのでクラウドWiFiのように自動で最適なキャリア回線を選択することはできません。
臨機応変にキャリア回線を選択してくれるのはクラウドWiFiのみです。
利用可能エリア制限
クラウドWiFiは、国内だけではなく海外でもそのまま利用することができます。
そのため、海外旅行が好きな方や出張が多い方にも最適です。
わざわざ空港などで、海外用のWiFiを借りなくて良いのでとても効率的で経済的です。
一方でポケットWiFiはキャリア回線は固定なので、docomo、au、softbankなどのキャリア回線は海外で使えません。
インターネットにアクセスできないと、現地で知りたいことを調べる術がないのでせっかくの海外も楽しみが半減してしまいます。
インターネットをいつでもどこでも繋がるようにしたいという方には、クラウドWiFiが優れています。
ポケットWiFiを契約している方が海外でインターネットを使いたい場合は、海外用のWiFiを別途で契約する必要があります。
通信容量の契約内容
ポケットWiFiは、一般的な平均通信容量に沿った契約プランがほとんどです。
ムダのないWiFiを利用できますが、クラウドWiFiは100GBで3,000円~3,500円なので月々使える容量が多いですね。
ポケットWiFiは一般的な平均通信容量に沿った契約プランがほとんどなので、7GBぐらいが主流となっています。
日本人が月に使う通信容量に沿ったプランが多いということは、プランによってはかなり安価なものもあります。
いいとこ取りが叶う「Trip WiFi」
一見クラウドWiFiが全て優秀のように見えますが、ポケットWiFiには安価なプランが多いのはかなり魅力的ではないでしょうか?
WiFiを選ぶときに、性能はもちろんのこと、コストはとても大事なポイントになります。
ですが、クラウドWiFiの中にも実はポケットWiFiと同じ費用感でさらにポケットWiFiのメリットも併せ持ったWiFiがあります。
それが、今回ご紹介する「Trip WiFi」です。
Trip WiFiは、クラウドWiFiとポケットWiFiのいいとこ取りとしておすすめできるWiFiです。
優等生なWiFiの特徴として、まずは持ち歩きが可能です。
コンパクトな携帯サイズなので、外出時にも邪魔になることはありません。
さらに、無線LANなので自宅のLAN線で繋げる必要がありませんし、充電型なのでコンセントに常時繋げておく必要もありません。
光回線とは違って、手元に届いてすぐに利用ができるため工事が不要な点もおすすめです。
さらに、Trip WiFiは同時に10台まで接続可能なので家族で一緒に使うことができます。
そして気になる価格面ですが、クラウドWiFiはご紹介した通り、100GBのプランが多いのでそれに合わせて費用もハイコストになりがちです。
しかし、Trip WiFiはクラウドWiFiでありながら国内であれば「1GB500円」「3GB980円」「7GB1,980円」の3つのプランからお選びいただくことができます。
端末を19,580円でご購入後に、国内で利用したいGBをアプリで購入するだけでインターネットが利用できる、クラウドSIM搭載のポケットWiFi。
安価なうえに、キャリア回線のうち最も適した回線が随時使えるので通信も安定しています。
クラウドWiFiでありながらも、ポケットWiFiの特徴を併せ持ったWiFiが「Trip WiFi」なのです。
現在販売されている「クラウドWiFi」「ポケットWiFi」で同じような特徴のWiFiはないありません。
他社製品との比較は、こちらの記事でより詳しく記載していますので、気になる方は一緒にご覧ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、次世代型通信技術の「クラウドWiFi」についてご紹介させていただきました。
通信が安定しているうえに、コストも安価なのでとてもメリットが多いです。
国内だけでなく、海外にもそのまま持って行って面倒な設定をせずに利用ができるのも魅力的ですね。
クラウドWiFiとポケットWiFiを比べると、それぞれのメリットとデメリットがありますが、それぞれのいいとこ取りを実現したのが上記でもご紹介した「Trip WiFi」です。
TripWiFiはクラウドSIMなので通信は安定していますし、チャージ制のため必要な分だけGBの購入ができるのでムダのない使い方が可能です。
月額固定費や解約料金なども発生しないので、使わないときに費用が発生することもありません。
海外に行くアクティブ派、自宅でゆっくり過ごしたいインドア派にもおすすめできる商品です。
国内料金に併せて海外での利用料金が気になる方は、こちらの料金ページをご覧ください。
とても良心的なWiFiなので、クラウドWiFiの購入を考えている方は一度検討してみてはいかがでしょうか?