インターネットが当たり前の存在となっている現代では、それに付随してWiFiの存在も大きくなり、注目されるようになりました。
プライベート・ビジネス共に需要が高まっているポケットWiFiですが、殆どの方が契約時に「高速通信」「無制限」「使い放題」ができるポケットWiFiを探しているでしょう。
しかし、残念ながら2021年現在では、無制限で使えるポケットWiFiはありません。
無制限プランが存在していた時期もありましたが、現在はどのポケットWiFiからも無制限プランは廃止されています。
今記事では、無制限プランの代わりとして大容量で使えるポケットWiFiや、おすすめのポケットWiFiをご紹介させていただきます。
また、無制限プランが廃止になった理由についても解説させていただくので、興味がある方は是非最後までご覧ください。
目次
ポケットWiFiには2つのタイプがある
ポケットWiFiとは、簡単な設定を行なった後に端末を持ち運ぶことで、家でも外でも自由にインターネットを楽しむことができる通信端末のことです。
一般的に通信キャリアが提供するデータ通信サービスを中継し、スマートフォン、タブレット型端末、ノートPCといったモバイル機器をインターネットへと接続します。
モバイル端末を、屋内や出先などの場所を関係なく通信可能とし、複数の機器を同時にネットワークに接続することも可能です。
※最大接続台数は、ポケットWiFiの製品によって異なります
固定回線とは違い工事が不要なので、ポケットWiFiが手元に届いた瞬間から、自宅でも外出先でインターネットがご利用いただけます。
キャリア回線と専用回線
ポケットWiFiは、大きく分けて2種類あります。
回線がau・docomo・Softbankなど、スマートフォンキャリア回線を使用しているポケットWiFiと、WiMAX2+回線という専用回線を使ったWiMAXというポケットWiFiです。
キャリア回線を使ったポケットWiFiは、スマートフォンと同じ回線になるため、スマートフォンが繋がる場所ならどこでも繋がります。
※使用端末によっては、例外がある場合もあります
通信速度も、スマートフォンを使用している時と大差がないと考えていいでしょう。
一方、WiMAXはキャリア回線とは異なり、繋がるエリアも独自のものとなります。
エリアは日々広がっているようですが、WiMAXを選ぶ際には必ずサービスエリアを確認しておく必要があります。
また、冒頭でもお伝えしているように「完全無制限」のWiFiは現在存在しません。
しかし、無制限に近いポケットWiFiであれば、大きく分けて2種類あります。
短期間制限
制限があるにも関わらず無制限といわれている理由は、月間のデータ容量に制限がなく、唯一の短期間の制限も緩いものであるためです。
つまり、短期的な制限はあるものの、実質無制限にポケットWiFiを利用することができます。
具体的には、「WiMAX」と「Y!mobile」が実質無制限のポケットWiFiにあたります。
どちらのポケットWiFiも月間データ容量は無制限ですが、3日で合計10GB以上のデータ容量を使うと速度制限にかかります。
しかし、低速時であっても通常画質の動画であれば問題なく視聴できる速度と言われており、制限期間も数時間なので大幅なストレスは抱えないでしょう。
大容量提供
100GB以上の大容量利用できるポケットWiFiも、無制限級に利用できるサービスとして人気があります。
100GB以上利用できるポケットWiFiの多くは、「クラウドSIM」という技術を使用していることが殆どです。
現在でもクラウドSIMを利用している「大容量ポケットWiFi」は多くの会社が提供しています。
大容量だけではなく、利用したい分だけGB量を購入できるサービスがあるポケットWiFiもありますが、そちらは後ほどご紹介させていただきます。
ポケットWiFi無制限プランの廃止理由
ポケットWiFiの無制限プランを探して、今記事へと辿り着いた方もいるでしょう。
しかし、冒頭でもお伝えしているように、現在ではどこのポケットWiFiも無制限プランを廃止しています。
無制限プランがあったポケットWiFiは、全てクラウドSIMシステムの仕組みを利用して無制限を実現しようとしていました。
しかし、クラウドSIMでの無制限は実質不可能ということが判明し、サービスの提供が終了いたしました。
クラウドSIMの仕組み
通常、ルーター端末には、キャリア回線SIMを入れることで回線を使用します。
しかし、クラウドSIMの場合は、キャリア回線SIMは入っていません。
サービスを提供する側にクラウドSIMサーバーというものがあり、そこで多くのキャリア回線のSIMが管理されています。
そのサーバーにあるSIMを利用者の端末に割り当て、登録させることで利用者は初めてインターネットに接続することが可能になります。
利用者が使用している回線が制限に到達する前に、別のSIMを割り当てるということを繰り返すことで無制限を実現していました。
通信障害発生
クラウドSIMの仕組みを利用して、多くのポケットWiFiが無制限プランを提供していましたが、ポケットWiFiの需要が高まり利用者が急増しました。
その結果、サーバー側のSIMが足りなくなり、どのSIMを端末に割り当てても制限がかかっていて接続できないなど大規模な通信障害が発生。
サーバーを提供している会社はSIMを増やすなどの対応を行ないましたが、一人当たりのデータ使用量が多いこともあり、現時点では全ての利用者に完全な無制限状態を提供することは不可能となりました。
大容量のプランが使えるポケットWiFi
無制限プランは廃止されたものの、それに伴って様々な会社から大容量プランが提供されるようになりました。
今回は、大容量プランを提供している一部のサービスを調査して比較してみました。
大容量プランのサービス料金比較一覧 | ||||
サービス名 | 月間データ容量 | 実質月額料金 | 平均速度 | 契約期間 |
Mugen WiFi (大容量プラン) |
100GB | 約3,450円 | 16.33Mbps | 2年 |
Chat WiFi (大容量プラン) |
200GB | 約4,400円 | 7.51Mbps | なし |
hi-ho Let’s WiFi (大容量プラン) |
実質210GB | 約4,300円 | 14.95Mbps | 2年 |
大容量プランでおすすめのサービスは、上記表にも記載している3つです。
- Mugen WiFi
- hi-ho Let’s WiFi
- Chat WiFi
以下にて、サービスの詳細をご説明させていただきます。
Mugen WiFi
Mugen WiFiの基本情報 | |
月間データ容量 | 100GB |
月間データ容量 | 3,718円~ (実質月額料金:約3,450円) |
事務手数料 | 3,300円 |
違約金 | 30日間:0円 1年目:約9,900円 1〜2年目:約5,500円 25カ月目以降: 0円 |
平均速度 | 16.33Mbps |
契約期間 | 2年 |
「Mugen WiFi」は、月間100GBまで使える大容量プランを提供しています。
月間100GBまで使える大容量プランで最も安いので、短期間の速度制限が気になる方におすすめです。
契約期間は2年ですが、25カ月目以降は解約金が無料になるので、端末を返却する必要はありません。
初めてのポケットWiFiで利用が不安な方でも、申し込みから30日以内であれば解約違約金を支払わずに試せる全額返金キャンペーンも実施しています。
また、別途料金は発生しますが、Mugen WiFiは海外にも対応しています。
そのまま海外にも持ち運べるため、海外出張や旅行の際に重宝するでしょう。
hi-ho Let’s WiFi
hi-ho Let’s WiFiの基本情報 | |
月間データ容量 | 実質210GB |
月額料金 | 1~5カ月目:3,278円 6カ月目~:4,730円 (実質月額料金:約4,300円) |
事務手数料 | 0円 |
違約金 | 1~11カ月目:19,800円 12カ月目~:10,450円 25カ月目以降: 0円 |
平均速度 | 14.95Mbps |
契約期間 | 2年 |
「hi-ho Let’s WiFi」であれば、実質210GBまで利用することができます。
1日7GBまで速度制限がかからないため、十分にインターネット利用を満喫できるでしょう。
Chat WiFi
Chat WiFiの基本情報 | |
月間データ容量 | 200GB |
月額料金 | 約4,928円 (実質月額料金:約4,400円) |
事務手数料 | 約4,378円 |
違約金 | 0円 |
平均速度 | 7.51Mbps |
契約期間 | なし |
「Chat WiFi 」も、200GBの大容量で使うことができます。
ご紹介した大容量プランの中では唯一契約期間に縛りがなく、違約金0円でいつでも解約できる点が魅力となっています。
無制限プランよりおすすめのTrip WiFi
通信量を気にすることなく、WiFiを使いたいと思っている方は多いでしょう。
しかし、現在では「完全無制限」のWiFiはどこも提供しておらず、大容量や実質無制限のプランを選ぶ必要があります。
その際、大容量プランや実質無制限といえども、「料金」はなるべく安く抑えたいと思っている方が多いでしょう。
ですが、残念ながら、大容量プランや実質無制限は100GBや200GBと容量が多い分、価格面もハイコストになりがちです。
また、一度契約してしまうと、2~3年の契約期間が発生するので、途中解約には違約金・解約料金のペナルティが発生します。
満期まで使った場合でも、更新月の解約タイミングを逃してしまうと、契約更新とみなされてしまうので注意が必要です。
長期的な利用を考えていない場合、年単位の契約期間が発生する高額プランはリスクがあるといえるでしょう。
そこで、契約期間がなくデータ容量を自由に決められる、おすすめのポケットWiFi「Trip WiFi」をご紹介させていただきます。
業界初のポケットWiFi
Trip WiFiには、以下のような特徴があります。
- 基本料金無料
- マルチキャリア
- 国内でも使える
- 海外でも使える
- 周遊追加費用0円
- 乗継空港で使える
- 手続き不要で簡単利用
国内では、3つのプランからGBを購入し、インターネットをご利用いただけます。
- 1GB:500円
- 3GB:980円
- 7GB:1,980円
毎月必ず100GBや200GBを使用している方なら、そもそもポケットWiFiではなく固定回線などしっかりとしたネット環境を構築している方が多いでしょう。
ポケットWiFiを利用するならば、無駄なコストをかけることなく計画的にデータ量を購入するほうが費用は安く済みます。
そして、無制限や大容量が注目されている中、総務省が調査したデータでは、平均の月額使用データ量は7GB程度だといわれています。
※引用元:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/(総務省情報通信統計 2020年3月分)
こちらの記事で、1GBで利用できるサービス内容をご紹介しています。
一般的な利用であれば十分な容量ですが、心配な方は毎月の利用量を確認してからポケットWiFiを選択しましょう。
また、一度契約してしまうと2~3年の契約期間が発生するレンタルWiFiとは違い、Trip WiFiは月額固定費や解約料金が発生することはありません。
万が一、チャージしたGBを使い切ってしまった場合も、自動的に課金されることもないので安心して利用していただけます。
長期的な利用を考える方は、Trip WiFiのような端末購入型を利用することがおすすめです。
それでも無制限に近いWiFiについてさらに知りたいと思う方はこちらの記事も一度ご覧ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回の記事では、ポケットWiFiの種類やポケットWiFiの無制限廃止に関する情報。
そして、大容量プランを提供しているポケットWiFiや、価格や利用データを管理できるおすすめのポケットWiFiをご紹介させていただきました。
「大容量」や「使い放題」という言葉はとても魅力的ですが、中身をしっかり確認しないと契約後に後悔することがあるかもしれません。
記事内でも紹介させていただいたように、1GBでできることは意外と多く、一人当たりの平均の月額使用データ量は7GB程度だといわれています。
自分にとって必要なデータ量を考え直し、計画的な利用ができるポケットWiFiを選びましょう。
無制限や大容量への拘りが捨てられないという方は、ポケットWiFiではなく固定回線の検討をしてみるのもいいかもしれませんね。